ワークショップ

A.
夫婦・家族合同面接入門

藤田 博康駒澤大学文学部心理学科
北島 歩美日本女子大学カウンセリングセンター
岩井 昌也錦糸町クボタクリニック

近年、さまざまな心理臨床現場に夫婦(両親)・親子・家族の問題が持ち込まれるようになってきており、それにともなって、複数の家族メンバーが来談するケースも増えてきました。そうした合同面接では、個人心理療法の理論やスキル、トレーニングだけでは不十分で、なかなか適切に対応できないケースも少なくありません。本ワークショップでは、比較的家族療法や家族面接の経験が少ない参加者を対象に、効果的、援助的な合同面接が行えるようになるためのかんどころを、講義やロールプレイによる体験学習等を通じて学びます。

B.
離婚家庭と子どもへの支援

~ FAIT(Families in Transition)プログラムの紹介と実践 ~

福丸 由佳白梅学園大学
FAIT-Japan研究会

離婚という家族の移行期を経験する親と子どもへの支援について、FAITプログラムを紹介しつつ考えていきます。FAITは、離婚を経験する親と子どもを対象に米国で開発された心理教育プログラムFIT(Families In Transition, Brown, 1994)の日本版で、導入後、日本の社会制度や文化などを踏まえつつの改訂を行ってきました。離婚が子どもに与える影響や、子どもにとっての離婚について考えることを通して、子どもと適切にかかわり、よりよい関係を築いていくことなどを大きな目的としています。また、親のグループだけではなく、児童期や思春期の子どもに向けたグループがあるのも、特徴の1つでしょう。ワークショップでは、FAITの内容を紹介し、その一部を体験していただく中で、家族関係の移行期にある親子、家族とどのようにかかわれるか、共に考えていきたいと思います。

C.
児童虐待と家族支援

大塚 斉社会福祉法人武蔵野会 武蔵野児童学園
田附 あえか筑波大学

家族が関わる領域において、家族理解は援助の中心にあるものでしょう。しかし、児童福祉領域は、膨大な事例数や対応困難な事例によって多忙を極め、リスク判断やケースのマネージメントに追われ、結果として家族のアセスメントが不十分なままに、対応に追われてしまうことがあります。しかし、家族を理解することなしに対応に追われると、援助の意義が感じられず、かえって疲労感が増す結果となってしまいます。そこで本ワークショップでは、家族のアセスメントに関する理論を紹介し、事例を通した演習を行いながら、児童福祉領域における家族理解の視点を整理したいと思います。アセスメントに基づいた援助の実際として、家族に届く言葉掛けの演習も行いたいと思います。児童福祉領域で働く援助者はもちろん、子どもと家族への援助に関心のある方々のご参加をお待ちしています。

D.
家族療法に活かせる、いくつかの技法

-非線形的な個人ワーク、ゲシュタルトワーク、エンカウンター、占い等から

長谷川 啓三東北大学名誉教授

講師の中で未だ体系をなしてはいないが、面接やその教育上、有効であった技法をいくつか体験し考察してみる。リソースになるのは国谷誠朗博士が紹介したE.マーカス博士の方法を中心に。平木典子先生と組まれた面接のデモ。岡堂哲雄、杉渓一言先生による講義とワークショップ。ザーカモレノや栃木県の指導者が広めた心理劇。国分康孝博士の構成的エンカウンター。また「占い」の心理的側面に焦点を当ててみたい。栃木県生まれの三谷聖也博士に一部の技法の紹介などをお願いしています。

E.
夫婦関係をめぐる生涯発達的研究の展望①

結婚から子どもの誕生にかけて

企画・司会者宇都宮 博立命館大学
話題提供者永久ひさ子文京学院大学
宇都宮 博立命館大学
東海林 麗香山梨大学
倉持 清美東京学芸大学
指定討論者神谷 哲司東北大学

家族心理学において,夫婦は言うまでもなく中核的な分析対象です。親密な二者関係の中で,制度と永続性の観念によって支えられてきた,社会的に特異な結びつきといえます。しかしながら,ライフコースの多様化にともない,結婚や夫婦であり続けることの意味が大きく問われています。本企画では,生涯発達的な視座から,現代の夫婦をめぐる諸問題に焦点を当てていきます。第1弾である今回は,未婚者の結婚をめぐる意識から,婚約期,新婚期,妊娠・出産期の夫婦に着目します。結婚や夫婦関係についての実証的研究の動向や問題の所在について理解を深めるとともに,自らの手でリサーチ研究に取り組み,本学会において積極的に情報発信を行う一つのきっかけにしていただきたいと思っています。

F.
コンサルテーション入門:保護者・学校機関・関連機関との連携

- 楽しく♪簡単に♪面白く♪ -

生田 倫子神奈川県立保健福祉大学

このワークショップでは、「システム」にアプローチするコンサルテーションの技術を会得することが目的です。家族療法、特にブリーフセラピーの理論は、システム論的認識論が背景にありますので、家族のみならず、集団、組織、そして家族と組織の間のゴタゴタも得意です。これは、個人に焦点をあてる面接とは全く異なるパラダイムで面接を考える必要があります。勤務する機関でコンサルテーションの必要がある時、それはほとんどの場合「やっかいなケース」です。問題が大きかったり、訳がわからない(ように見える)人がいる。ところが、ごく普通の人でも、システミックにドハマりすると訳の分からないクレーマーになるということをロールプレイで体感してみましょう。そしてコンサルテーションの実際を、講師がデモンストレーションしてみます。そしてコンサルテーションは、“思ったより簡単”、“どうってことない!”、“楽しい!”、“どうにかなる!”と感じること。そして、システム全体を笑顔にするという面白さを体感していただければ幸いです。

G.
学校・家庭・組織におけるいじめ・ハラスメント問題へのシステミック・アプローチ

若島 孔文東北大学大学院

ノルウェーのDan Olweusが約20年前提示したいじめのリスク要因から予防プログラムについて概観し、その後現在に至るまでの心理学的・社会学的研究について話を進めていきます。いじめという現象のシステミックな理解は、家庭におけるDVの問題や組織におけるハラスメントの問題を理解し、解決する上で有効な視点になるかもしれなません。組織におけるハラスメント調査の知見も交えて、討論していきます。本ワークショップは、学校や組織においてカウンセリングや支援活動を行う方々に、いじめ研究の成果をお伝えするとともに、現場にどのように還元できるかを考えていただく一助になればよいと考え企画しています。一つの問題は、いじめ研究の成果が現場に浸透していないという点です。この点についても検討していきたいと思います。

H.
家族をテーマとした集団療法

-サイコドラマでの展開

牧 裕夫作新学院大学

ウォーミングアップとして、実践でのエピソードを紹介しながら集団状況でメンバーが何を体験しているのかを味わっていただき、ソシオドラマ体験として20世紀初頭ウィーンに舞台を移しS.FreudをめぐるA.Adler, C.G.Jung等の離反、その巨匠に「あなたの辞めたところから始めたいのだ」と言い切ったJ.L.Morenoの基本的な発想を紹介します。

J.L.Morenoは水平的な展開であったところ、その妻であるZerka.Morenoは垂直に原家族でのカタルシス体験に方向づけられた古典的サイコドラマを重視しています。つまり古典的サイコドラマでは正に家族が中核的なテーマとなっています。本ワークショップではあくまでも家族に関連した技法紹介としてアクション・ソシオグラムとファミリースカルプチャー技法等から楽しむ体験を重視し、参加された方々それぞれ本大会の思い出を胸に帰路に向けた作業の提供を目指します。

メニュー
概要
テーマ家族のかたち
ー今、あらためてシステム論を考えるー
会 期2017年9月1日(金)・2(土)・3(日)
会 場9月1日(金)
作新学院大学(〒321-3295 宇都宮市竹下町 908 番地)
9月2日(土)・3日(日)
栃木県総合文化センター(〒320-8450 栃木県宇都宮市本町 1-8)
*1日目の9月1日(金)のみ、会場が作新学院大学となります。お間違え無いようお願いします。
大会に関するお問い合わせ先

参加申込・お振込・研究発表、自主シンポジウムのお申し込み・原稿の受付先

日本家族心理学会第34回大会 事務局
作新学院大学人間文化学部 狐塚研究室内(明大サポート事務局内)
〒321-3295 栃木県宇都宮市竹下町908
FAX:03-5280-1505
※お問い合わせはなるべくメールでお願いいたします。
E-mail:jafp2017@meidai-support.com

日本家族心理学会へのお問い合わせ

入会・年会費に関するお問い合わせ先

一般社団法人 日本家族心理学会 事務局
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*学会事務局は、火曜日・金曜日のみの対応となっております。